みなさんこんにちは!

ひさです!

今回は10月7日に神戸サンボーホールにて行われた「ぶりくら」

これの報告と、同会場で行われた飼育相談会

こちらも、ここ数年チャコに関して色々と安川先生に伺っているので、そちらの内容も忘れないようにメモさせてもらいます😊


まず、ぶりくらとは

両爬虫類の国内の繁殖、飼育者の飼育レベルの向上、発展に一定の役割、きっかけを作るという壮大な両爬虫類即売会です。

爬虫類は動物愛護法でも定められているように、対面販売が義務付けられています。

その為、通販という販売方法が出来ず(動物取扱業を持ってる人は例外)JRSや、ブラックアウト等の俗に言う、「イベント」というものが数多く催されるようになりました。

それら、イベントと、ぶりくら…何が違うのか。
成り立ち等を軽くまとめますと…

JRSはレップジャパンという会社が協賛の元、2002年8月に日本国内で初めての「爬虫類イベント」として、開催されました。
これは2日間にも及ぶイベントで、爬虫類のお祭りとまで言われています。
これらはショップさん等が多く参加され、日本初の爬虫類等も見れたりと、ワイワイしています。


次にブラックアウト

これは1999年から開催していますが、元は虫のブラックアウトとも言われ、奇蟲メインのイベントと聞いています。
私も当時のことは知りませんし、参加された方の経験談等でしか推測する余地がありません。

また、このイベントは日本各地で行われ、一日だけ開催される事が定番です。
出展者はブリーダーさんや、ショップさん等多岐に渡ります。
ここら辺は他のイベントと似たような感じですね✨✨


次にぶりくら

こちらは亀のぶりくら

とも言われ、元々は亀のお散歩会からの派生イベントでした。
亀を好きな人達が集まり、情報交換をし、マイナーなこの趣味をいかに存続させるか。
そこを考えた結果、国内CBを流通させ、海外からの輸入個体を少なくし、国内飼育者の飼育レベルを上げる。
という事を名目に、このイベントが設立されました。
その為、他のイベントに比べ、国内CBが多く、
亀が多いのもこれらの影響です。



と、このような感じになります。


で、このぶりくらでは、毎年、飼育相談会を行っています。

先の記事でも述べたように、クリーパーで分類等について研究なさってる安川先生や、ぶりくらの事務局長、川口さん等、何を伺うかにより、教えて頂ける方々は様々です。

今回は前回と同様に、安川先生にうちのチャコさんの同定を行ってもらいました。

私が知りたいのは狭義のチャコ(Chelonoidis Petersi)
か、
広義のチャコ(Chelonoidis Chilensis)
どちらなのかという事です。

安川先生に見て頂いた画像はこちら。
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床材で汚れて汚いですが💦


結果からいうと、チャコとパンパの中間種。
このまま大きくなるようであれば、チャコリクガメ

このままのサイズであればパンパリクガメ

という事です。

というのも、飼育下と、野生下では、甲羅の形も違いますし完全に断言は出来ないんです💦

今のチャコさんの体重は約1600g

パンパのメスなら、アダルトの模範的な数字。
もう少し重くてもいいかなー?

ぐらいです。

これがもし、狭義のチャコリクガメであれば、
3~4㌔は余裕なんです。

この、狭義のチャコリクガメは日本国内では数体しか輸入されていないとされ、その数少ない狭義のチャコリクガメを輸入したのが、私が
「チャコとパンパは別種なのか?」
と伺った某亀の本の著者の方(Kさん)なんです。
その方曰く、ガラパゴスゾウガメと、チャコリクガメは遺伝子的に近縁種と言われているのがよく分かる。
体の大きさ(狭義のチャコは4㌔程)風格、雰囲気
このようなぼんやりとした輪郭がガラパゴスゾウガメを彷彿させるスタイルだったらしいです。


しかし、この、狭義のチャコリクガメは日本にほぼ入荷はなく、殆どが広義のチャコリクガメ(パンパリクガメ)となっています。

何故そうなったのか?

ここには結構な闇的な部分があります。


まず、チャコが住んでいるグランチャコ

パンパが住んでいる、パンパ地方

これらの間には山があり、完全な乾燥帯(チャコもパンパも住めない地域)があり、ほぼ隔離されています。

しかし、チャコとパンパの生息地の境界線には、交雑種も確認されていました。

これが、亜種と呼ばれる所以です。

これらはチャコリクガメPart1~2に収めています。

ざっと各々の地方はどうなってるの?
というと、パンパ地方は人里寄り、チャコ地方は未開の地(行きづらい)というイメージです。
Screenshot_20180330-125540

上の画像でざっくりいうと、
北西が
グランチャコ

南東が
パンパ地方

となっています。


狭義のチャコリクガメはメスで重さが4キロ程ということもあり、現地では食用ともなっています。
(今は保護対象)
さらに、採取しようにも、行きづらく、ハイリスクローリターン。
国外にペットとして販売するより、現地住民の食べ物として流通する事が主なので良い状態で、保護(運搬先でも飼育可能な状態での保護)するということは考えられていません。

逆に、パンパリクガメは人里寄りなので、草原(パンパ地方)を歩けばそこまで苦労せずに見つかりました。
これらのパンパリクガメが日本にも多く輸入されているのは周知の事実で、現にウルグアイ等のファームでも、パンパリクガメを種親に広義のチャコリクガメとして、販売しています。

今は同じ学名なので問題ないですもんね。
私だけがこだわってる感じがありますw

このファームから来たのがうちの
カフェ、モカ、ミルクです。

上記のファームの件を踏まえるとほぼ9割うちのチビずはパンパリクガメ。
ただ、これはわかりません。
混血種かも知れませんし、どうなるかは大きくならないとわからないです。

その為、また、大きくなってから安川先生に同定をして頂きます。


少し話がそれましたね💦



何故チャコリクガメが日本に入荷されなかったのか。
これは、上記の点とも重複しますが

①ペットルートでなく、食物ルートでの配送だった為、衰弱した個体が国外に流出した。

②狭義のチャコリクガメ(Chelonoidis Petersi)を保護しようとしたタイミングとほぼ同時期に国外に流出出来ないプロテクトがかかり、国外での保護、繁殖が出来なくなった。

③②と同時期に現地ファームが、繁殖に取り組んだが、今では殆どが壊滅。
さらに、繁殖していたのは広義のチャコリクガメ(Chelonoidis Chilensis)

④そもそも、チャコリクガメに対して研究、保護活動が行われていなかった。

これら①~④の要因により、狭義のチャコリクガメが、保護されなかった事になります。

④に関しては結構なずさんさが伺えます。

唯一保管されている狭義のチャコリクガメの標本があるのですが、それの採取地は
「アメリカ」
南米でも、アルゼンチンでもなんでもなく、アメリカです。

このようにろくに研究もなされていないため今では有耶無耶になってしまっています。

また、研究の報告書は殆どがスペイン語です。
これは、飼育者の多い地域とも被りますし、アルゼンチンの公用語がスペイン語というのも関係していると思います。

その為、スペイン語→英語→日本語と翻訳する過程で、誤訳している可能性、又、詳しく研究なされていない。
という事があります。

元々後手後手に回っていたチャコリクガメの研究ですから、事細かに研究がなされていないとしても不思議ではありません。



チャコリクガメがパンパとチャコに分化した後、Chelonoidis Petersiと、Chelonoidis Chilensisは広義で同種となりました。

現在、狭義のチャコリクガメ(Chelonoidis Petersi)は広義のチャコリクガメ(Chelonoidis Chilensis)の亜種とされています。

つまり、パンパリクガメが本種。

亜種がチャコリクガメです。

その為、本来であれば、国内で流通しているチャコリクガメ達は「パンパリクガメ」として販売されるのが理想の姿だと感じます。

長くなりましたが、以上が今回の飼育相談会のメモです。

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